
カッペッリ小麦は、今から100年程前にナザレーノ・ストランペッリ氏がいくつもの在来種の小麦等の交配を試み、生産性の良い小麦として種の固定に成功しました。ストランペッリ氏の支援者だった上院議員カッペッリ氏に敬意を表しカッペッリ小麦と名付けたのが名の由来です。小麦丈が人の背丈ほどになるカッペッリ小麦は戦後、放射能照射で突然変異させ、背丈を短く固定した新品種の小麦に取って代わり、栽培されなくなってしまいましたが、グルテンアレルギーなどの問題が広がる昨今、グルテン量が他の小麦に比べ少ない成分構成に着目され、今イタリアで栽培が復活され人気急上昇中です。
パスタに含まれるたんぱく質は73℃以上になると凝固してしまいますがこの凝固したたんぱく質は消化しにくく粉の 味も損なってしまいます。それはゆで卵も半熟は消化がしやすく固ゆででは消化しくいことと一緒です。 また、高温乾燥はこのたんぱく質の凝固が成分を変質させるだけでなく、粉の 味も損なってしまい、オートメーション化された製造工程の中で、小麦は高温を加えられたり、急冷されたりと、大変なストレスをかけられてしまします
しかし、低温乾燥のパスタは、42℃〜65℃の範囲でゆっくり乾燥させるので含まれるたんぱく質、グルテンにストレスがかからず、固定種小麦の特性を最大限に生かしたすこぶる消化の良く粉の味を損なわず作られたパスタです。また、最小限に抑えた水分量は、パスタの味と風味を際立たせると共に歯ごたえをよくし、もちもちした食感を楽しめます。表面がざらざらとして、白く粉をふいたようになっています。
崩れやすいので取り扱いにはご注意ください。
低温乾燥のパスタは食べる人 に寄り添った製法といえます。日本人は米・野菜中心(米・野菜は小麦に比べ消化がよい)の食文化なので日本人の身体・特に腸はとてもデリケートに作られている。一見いろいろな物を受け入れ・食べる事は出来るが、高温乾燥・ストレス過多で出来たパスタは消化するのに時間を要する-つまり消化するのにエネルギーを消耗する-想像以上にそのデリケートな腸に負担を掛けるのではと言われています。